2018年5月の事件。
名古屋市中区錦三のインターネットカフェで、客の銀行員大竹智之さん(35)が刺殺された事件で、
愛知県警に逮捕された無職稲田府見洋容疑者(22)=本籍・福島県=について、
名古屋地検は1日、精神鑑定のための鑑定留置を始めた。
犯行動機の供述などに不可解な点があるほか、精神科への通院歴があるため、
刑事責任能力の有無を調べる必要があると判断したとみられる。鑑定留置は1日~9月10日の予定で、専門医の鑑定で事件当時の精神状態などを調べる。
稲田容疑者は5月17日夜、インターネットカフェで、面識のない大竹さんを果物ナイフで
めった刺ししたとされる。動機について「何かむかつくことがあったら、
誰でもいいので刺してやろうと思っていた」などと供述。「物音にイライラした」とも話している。ただ一室挟んだブースで大竹さんは資格試験の勉強をしており騒音はなかったとみられることなど、
供述には不可解な点が多い。弁護士によると、3月まで精神科に通院し、精神疾患の診断を受けていた。稲田容疑者は3月下旬に「京都で板前になりたい」と福島県の家族の家を出て、
千葉県や京都府、岡山県を転々。4月ごろから三重県内の複数のキャバクラに数日間ずつ勤務した。
5月に名古屋市内に移り、ハローワークで事務会社の求人に応募して面接を受けたが
不採用になったという。稲田容疑者は殺人未遂容疑で現行犯逮捕され、殺人容疑で送検されていた。
聴覚過敏が関連した事件。ページをめくる音がうるさく聞こえたらしい。
自閉症を持つ者のなかには、普通は全く気にならない音でも、非常に大きく、不快に感じる人がいる。
常識的には理解しづらいが、殺人のきっかけにはなりうる。
この事件について詳細に知っているわけではないが、社会参加の挫折や種々のスレスがあり、そこに聴覚過敏が重なり事件が起こったように思われる。