パッション6/10
編集後記

第4号は「イーハトーポ小学校の春」特集と決めて、編集室一同が川久保分校を訪れたのは1月粉雪の舞う日でした。それから春、夏と季節はめぐり、はや秋たけなわです。
この間、イーハトーボのさわやかな風だよりは全国へむけて発信され、大きな反響を呼びました。そして7月、井出良一先生の総合学習に対し、読売教育賞優秀賞が授与されました。(読売新聞7月1日第1面および北摂版)。
たくさんのお母さんたちや教育関係者の支援を得ながら、28年間の実践成果をたずさえて、近隣都市や町をかけめぐり、酷暑のなか鳥取、高知へと足をのばすなど縦横無尽に活躍する井出先生。その姿には全く頭の下がる思いです。
地元高槻で6月から開校した「イーハトーボ・スクール」は(楽しさ)を創り出そうと、新たな挑戦がはじまっています。先生や保育士のための「教室・保育室の文化を創る会」が井出先生主宰で発足、8月の研究大会には多くの先生や保母さんやお母さんたちが集まりました。
宮沢賢治研究家の西田良子さんは「井出さんは子どものこころに『マコトノクサノタネ』(宮沢賢治作「精神歌」より)を蒔きつづける『種蒔く人』です」とたたえられました。先生のご活躍に期待し心から声援をおくります。   (春羊)