6月の「イーハトーボ・スクール」は、城内公民館の視聴覚室で歌うことから始めました。いつもは、キーボードでの伴奏ですが、ピアノがあるのでうれしいでした。コミュニティ・センターや公民館は1ヶ月前でないと予約できないのと、土曜日がなかなか取れないのがこまるのです。


歌と詩から始めました。学校では、一度習うと、その時だけの音読になります。「井出メソッド」では、何度も何ヶ月でも音読していきます。取り上げる教材が何度読んでも、読んでいける力のある教材を選んでいます。


 そのあと、「岩石・鉱物・化石標本」の箱の組み立てをしました。5月に京都・松尾の川原で採集した岩石を標本箱に貼る作業をしました。石というものは、毎日、ほとんど私たちが道を歩くときにあるものですが、一生の間でその石に目を向ける人はほとんどありません。


 でも、松尾の川原で石を拾って、そのひとつひとつに名前があることを知ったときから、人間と石との関係が変わるのです。生きていくときの世界が広くなるのです。今まで気づかなかった美しさを感じることができるのです。


 音楽の世界を経験することによってその人の生きていく世界がさらに広くなっていく、自然の中で風の音に耳をすますことを覚えるとさらに生きていく世界が広くなるのです。


 「イーハトーボ・スクール」はそういう世界を広げる手助けをしたいと思っております。黒雲母花崗岩、花崗斑岩、花崗閃緑岩、砂岩・・・難しい名前のようですが、その響きと石の存在した年数を思うとき、何万年、何億年の歴史を持つ石たち。その石たちに比べて人間は何と短い存在であることでしょう。


今日(7月10日)、作り始めた木のスプーンは、たぶん、今日、完成はしないと思います。けがをしないように夏休みにかけて仕上げてください。夏休みの作品として出品されてもいいでしょう。じつは、この木のスプーンを私が作り始めたのは、娘が小学校に通っている時の夏休みの工作として作ったのが最初でした。その時にはフォークも作りました。木は欅(ケヤキ)です。家具に使う木です。このケヤキの木は、5年間乾かしたものです。生木だとひびが入りやすいからです。



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